色の変化のテンポに注目

「大曲の花火」で有名な秋田県大仙市の花火師・久米川さんに打ち上げ花火の「見どころ」を聞いた。

よい打ち上げ花火には、4つの条件があるという。

玉すわりがいいこと=花火玉が打ち上げられ、最も高い位置から落ち始めるとき一瞬静止する。この瞬間に開く花火が、すわりのよい花火といわれる。「タメのある」花火といってもいい。

盆の形がいいこと=盆とは、花火が最大限に開いた形のこと。放射状に星が燃焼したさまが、きれいな球状になっている状態が一番とされる。

肩が張っていること=星が均一に放射状に飛び散った状態になっているかどうか。

消え口が揃っていること=星が同時に燃焼・変色し、同時に消えていくかどうか。

これらの条件を満たすために、花火師はその全技術を注入する。何度も試し打ちを行い、足りない点を修正していく。「試し打ちの際、花火師がもっとも注目するのは、どのように色が変化していくか。色を変化させるにあたっては、テンポというか、歯切れのよさが問われます。」