癒しが人気の線香花火

近年人気の線香花火。小さくて優しい光に癒されるという人が増えている。

静かに、しかしどこかやんちゃな印象でパチパチと火薬がはぜるそのさまは、見るものを子ども時代へと誘う。

線香花火は、江戸時代に生まれた日本独自の花火
わらの先に火薬を詰め、火鉢や香炉に立てて遊んだのが始まりという。その名は、仏壇に供える線香に形が似ているところからきている。その線香花火には種類が2つある。

1つは「すぼて」。手に持つ部分が硬いわらで、先端の火薬が入っている部分が黒色をしているタイプだ。対して「長手」は全体が紙でできていて、紙縒(こより)のような形をしているものをいう。

線香花火に特別な思いを抱いてきたという花火問屋社長・山縣さんは、「0.1グラム以下の火薬の世界で、皆さんご存じのとおり、さまざまに形を変えるという現象が見られる。

日本人はその変化の中に起承転結を読み取り、それを人生にたとえたりします。それで人気があるんだと思います。」と。この小さな花火は、子どもよりむしろ大人が喜ぶような世界が開ける魔法のカギといえる。